
Truthearは、KZやTRNといったブランドと違いサウンドの想像がつかず、購入を決断するまで二ヶ月ほどかかりました。
Amazonでも3,000円なので、迷わず買ってしまう方もいると思いますが、なんか中華イヤホンで3,000円ドブに捨てるのはいやなのです。
購入のきっかけは、そのデザイン♪
フェイスパネルの無機質なんだけど、特徴的な模様に惹かれました。
音質は想像がつかなかったのですが、shenzhenaudio.com[8]の公式サイトに以下のようなレビューがありました。
Their tuning is quite tame, and has enough warmth to make the experience of
Truthear HOLA Earphone 11mm High-Performance Dynamic Driver In-ear Monitors
listening to music, feel relaxing!
チューニングは大袈裟ではなく、音楽を楽しむことができるよ!みたいな感じかな。
尖った音質が中華イヤホンの醍醐味だと感じていますが、どうしてもフラット・ニュートラルなイヤホンを求めてしまいますね。
アリエクスプレスのセールもありましたので、1,631円で購入しました。
金額を考えると驚異の音質!
あらゆるジャンルの音楽がそれなりに聴くことができる、最初のイヤホンとなりました。
自分が持っているイヤホンと比べると、TANGZU Wan’er S.Gはクリーンだけど、非常に淡白に感じて、すぐに飽きてしまいました。
7HZ Salnotes Zeroも原音に忠実と言われていますが、ジャンルによっては苦手なものがありました。非常に完成度が高い低価格イヤホンだと思いますが。
この「Truthear HOLA」は、3,000円のイヤホンとしては、世界的に高い評価を受ける製品です[10]。
本体の作り(3Dプリンティングによるレジン製)、付属品、音質など、全てを考慮しても、この価格は驚くべきものだと感じます。
低音は深みと音質を優先した表現が特徴的ですが、全体的に量感に欠け、インパクトが足りない傾向があります。
女性ボーカルは特に美しい音色を奏でることができます。
中音域の均衡の取れた洗練されたチューニングが効いているためです。
高音はダイナミックさに欠け、ちょっと平板な印象がありますが、暖かみのある明瞭な軽い音の好きな方にはおすすめです。
個人的には控えめな感じが聴き疲れを減らし、長時間楽しめるイヤホンとなりました。
ただ、重低音好きには物足りないかもしれませんので、KZなどを選ぶことをおすすめします。
「Truthear HOLA」のスペックとフォトギャラリー
購入記録:店舗と価格と日付
- 日付:2023/03/26
- 店舗:アリエクスプレス
- 価格:1,631円
「イヤホン沼日記」に今までに購入した全製品の記録があります。
「Truthear HOLA」がどんな音楽に合うかをチェックしました
今までに購入したイヤホンの全評価はこちらから♪
Taylor Swift / Anti-Hero
ポップス[1]を聴いてみた評価です。
全ジャンルの中で最も美しく聴くことが出来ました。
女性ヴォーカルは透明感があり、非常に魅力的。
明瞭でありつつ、まろやかというなんともいえない印象でした。
Midnights (The Til Dawn Edition)[9]には本当にピッタリ。
Hi-STANDARD / STARRY NIGHT
ロック[2]を聴いてみた評価です。
低音は全体的にインパクトに欠けるのですが、メロコアやパンクの場合はマイナスにはなりません。
スピード感やバンドとしての一体感がしっかり表現されていて好印象。
HOLAは奥行きがないと、レビューされていますが、その点もパンクならマイナスには感じないでしょう。
耳元で自分のために、なんちゃんや健さん、恒さんが音を奏でてくれますよ。
GOOD BYE APRIL / BRAND NEW MEMORY
J-POP[3]を聴いてみた評価です。
この曲は、J-POPの中でもシティポップなのでメロディの軽やかさ、切なさが表現できればOK。
その点、このイヤホンは次第点を軽く超えています。
女性ヴォーカルの方が得意とはいえ、甘い感じの男性ヴォーカルもメロウで良いのです。
高音は控えめでありつつも、パーカッションやシンバルはしっかり聴こえるという、程よいバランス。
ウォームな歌をメインに、スナッピーなノリもしっかり感じ取れます。
STAN GETZ & CHARLIE BYRD / Desafinado
JAZZ[4]を聴いてみた評価です。
クラシックやジャズは、低価格帯のイヤホンでは物足りないことが多いですね。
楽器、音の種類や幅が広いからかと思っています。
HOLAでこの曲を聴くと、テナーサックスの高い音からベースの低音まで過不足なく響いています。
パーカッシブな楽器は艶やかに聴こえていますね。
音に張りがあり、スピード感もしっかり表現できるのでアッパーなJazzには向いていると思いました。
ピアノメインのトリオだと、高音が控えめなので物足りないかもしれませんね。
RHYMESTER / ONCE AGAIN
HIPHOP[5]を聴いてみた評価です。
低音のインパクトに欠けているため、このジャンルには不向きだと判断しました。
しかし、ヴァースをしっかり聞き込むという点では、適しています。
VTSS / Boiler Room x Dekmantel Festival 2022
テクノ[6]を聴いてみた評価です。
低音の量というよりは深みやしっとり感を強調するイヤホンなので、意外とマッチします。
ニュートラル寄りのイヤホンがテクノに向いているというのは、アンバランスな印象がありますが、チューニングの妙なのでしょうか。
スピード感やクリアさを表現することには長けているため、Calvin Harris,&Ellie Gouldingのようなメロディックな曲調だと、ちょっと切ない気持ちになりますね。
Sailing Before The Wind / Vanishing Figure
メタルコア[7]を聴いてみた評価です。
メタルコアは、デスではないのでメロディックさを表現してほしいジャンルです。
それでいて、低音もしっかり重く、ヴォーカルのクリーン/デスをちゃんと表現するという、なかなか難しい塩梅。
KZ ZSN PRO Xに比べると、低音の迫力も厚みも足りないのですが、音がコンパクトにまとまっているせいか物足りなさはありません。
過剰な作られた低音ではなく、バンドの演奏を下支えするような役割を果たしています。
デスメタルのような重低音を生かすものには明らかに不向き。
ジェントやメタルコアのような変調を楽しむ音楽には向いていると思います。
さいごに
3,000円で手に入るイヤホンとしては、満足度の高い製品といった評価です。
製品の作り(3Dプリンティングによるレジン製)、付属品、奏でる音、その全てを包括してこの金額は驚異的だと感じています。
低音は、深みと音質を優先した表現が特徴です。
しかし、全体的に量感に欠け、インパクトが足りない傾向があります。
重低音好きな方には物足りないと思いますので、素直にKZを選んでくださいな。
女性ヴォーカルはとりわけ美しく奏でることが出来ます。
これは中音域の均衡の取れた洗練されたチューニングが効いているからでしょう。
高音はダイナミックさに欠けていて、ちょっと平板な印象を持ちました。
鋭さは感じられないもの、暖かみのある明瞭な軽い音が好きな方は好感を持つと思います。
個人的には控えめな感じが聴き疲れを減衰させ、長時間楽しめるイヤホンとなりました。
まとめると、価格を考えると非常にハイクオリティ。女性ヴォーカル、ポップな曲、メロディアスなテクノからメタルコアまで幅広くリラックスして楽しめるイヤホン。
脚注
↑1 ポップス:全範囲 – ポップスは幅広い音域をカバーし、低音のビート、中音のメロディ、高音のボーカルなど、全てを重視します。
↑2 ロック:低音と中音 – ロックはしばしば強調されたベースラインとリズムギターに依存しています。これらは通常、低音域と中音域に位置します。
↑3 J-POP:全範囲 – J-POPは幅広い音域をカバーし、低音のビート、中音のメロディ、高音のボーカルなど、全てを重視します。
↑4 ジャズ:中音と高音 – ジャズはしばしばコンプレックスなメロディと高音のソロ(例えば、サクソフォンやトランペット)に依存します。しかし、ダブルベースなどの低音楽器も重要な役割を果たすことがあります。
↑5 ヒップホップ:低音 – ヒップホップは重低音のビートとリズムに大きく依存しています。
↑6 テクノ:低音と中音 – テクノもまた、重低音のビートとシンセサイザーの中音に重点を置いています。
↑7 メタルコア:低音と中音 – メタルコアはしばしば重いギターリフとパワフルなドラムに依存し、これらは主に低音域と中音域に位置します。
↑9 テイラー・スウィフト アイス・スパイスをフィーチャリングに迎えた新曲「Karma」とアルバム『Midnights (The Til Dawn Edition)』をリリース!